けいこ皮膚科クリニック(さいたま市中央区)


皮膚科専門の分院を開設し患者の個性に合わせた医療を実践

掲載年月:2017年4月

 南條圭子 院長

「理想とする形にゴールはなく、今後もさらなる成長を目指し、診療にまい進していきます」

医療法人紫陽会けいこ皮膚科クリニック

埼玉県さいたま市中央区上落合1-11-15
アスク新都心ビル2F
TEL:048-711-5221
URL:http://shiyoukai-keiko.jp/
診療内容:皮膚科、美容皮膚科

POINT!

一般皮膚科と美容皮膚科の二本柱で診療

患者の治療への要望に合わせ、一般皮膚科と美容皮膚科の両方から治療法を提案する。

生活背景や院内の様子をスタッフ全員で注視

問診や診察での情報だけではなく、院内での様子やスキンケアの方法などをスタッフ全員で共有し、治療に活用。

より快適な診療体制の構築に注力

完全予約制、予約システムの導入など、待ち時間短縮やプライバシーに配慮した診療体制を整備。

パウダースペース。正しい洗顔方法のポップや、同院オリジナル化粧品のテスターを用意

美容皮膚科と一般皮膚科は空間を分けることでプライバシーに配慮

美容皮膚科と一般皮膚科は空間を分けることでプライバシーに配慮

同院で展開する化粧品のなかで、特に人気が高いリップ

理想の皮膚科を目指し医師・経営者として独立

2014年2月に開院した医療法人紫陽会けいこ皮膚科クリニック。南條圭子院長は、大学病院や総合病院、美容クリニックに勤務後、同県久喜市で祖父母の代から続く高橋医院の非常勤医師、08年に父親が逝去したあとは管理者に就任。地域に貢献してきた。

「当初は経営に携わるのは初めてで戸惑いましたが、周囲の支えもあり軌道に乗せることができました。ただ、本院の皮膚科患者さんが増えすぎ、深刻な病状や悩みにもっと時間をかけて診療をしたいという思いから、もう一つ診療所を開こうと決断しました」

標榜科目は一般皮膚科と美容皮膚科。皮膚トラブルは十人十色のうえ、治療だけか、痕などもきれいにしたいのか、患者によって要望は異なる。それに対し、幅広い選択肢で対応するためだ。南條院長は、「保険診療かどうかは医療制度上の区分であり、患者さんにとっては関係ありません。できるだけ院内で包括的に悩みを解決したいと考えました」と話す。よりよいものを提供したいという思いから、オリジナルの化粧品なども販売。南條院長とスタッフが実際に試行錯誤しながら開発した、こだわりの一品だ。

診療では、「患者の相談役になること」がコンセプト。皮膚は目に見える部分だからこそ、患者にとってセンシティブだ。現在は南條院長を筆頭に、非常勤医師3人、事務職2人、看護師2人、看護助手1人、エステティシャン1人で対応しているが、全員がつぶさに患者の個性やライフスタイルを注視している。たとえば院内で洗願するとき、その様子をスタッフが確認し、医師と情報を共有。診療や指導内容に活かす。

「塗り薬の処方でも、口頭で説明しても忘れるほか、面倒で使わないこともありえます。実際にスタッフが外来で塗って見せたりするなど、習慣化のサポートには、スタッフ一丸で取り組んでいます」と、南條院長は語る。現在は幼児から100歳近くまでと年齢層も幅広く、遠方の患者も少なくない。親子や夫婦で訪れるケースもあるそうだ。

スムーズな診療体制の仕組みづくりにも注力

一人ひとりと丁寧に向き合いたい方針から、完全予約制を採用する同院。そのうえで、さらに快適にする努力も欠かさない。予約システムの導入もその一つで、初診時は電話だが、再診以降はパソコンやスマホ、携帯電話で予約が可能。受診の5番目前になると、アラートで知らせる。

「待ち時間短縮だけではなく、ほかの患者さんに会いたくない方もいるので採用しました。また一般皮膚科と美容皮膚科で入口や空間を別にするなど、プライバシーの確保にも注意を払っています」(南條院長)

院内も照明やインテリアは全体的に柔らかく、サロンのような落ち着いた雰囲気である。

スタッフの教育にも余念がなく、開院前に本院で半年近く研修を実施。同院の理念や、皮膚科診療所のノウハウを教示した。南條院長は、「幸いなことに、スタッフの募集をすると、300人近くの応募があったので、採用では学びに対して積極的な人を厳選できました。今も研修会などにも自発的に通い、私からも一人ひとりのライフステージに合わせてブラッシュアップを促しています。私自身も、新しい医療技術やサービスを貪欲に吸収するようにしています」と強調する。

将来は欧州諸国といった美容先進国でも研修も実施したいなど、今後も理想の治療を患者に提供すためまい進する姿勢だ。(取材・文=大正谷成晴)